ピースボート「フライト&クルーズで地球一周の旅」

2015年8月出航の第88回「ピースボート地球一周の船旅」に途中のドバイから乗船するコースを選びました。

一人参加の「88日間フライト&クルーズ・旅の記録」です。

14. 地球一回りの旅・フランスの港町マルセイユへ

10月8日(木) 気温19℃ 晴れ 北緯43.17℃ 時差ー7H 午前8時。


フランスの港町マルセイユに入港。港に入ってすぐに目に入ったのは、マルセイユのシンボル・ノートルダム・ド・ラ・ギャルド寺院の金色に光り輝く聖母像でした。



港を見下ろす高台から、航海に出る船乗りたちを見守っています。


マルセイユは紀元前600年頃に古代ギリシャ人が築いた町で、フランスでは一番古い町でした。町は海上貿易の中心地として栄え、日本人が最初に到着したフランスの地もマルセイユでした。



人口は86万人。パリに次ぐ大都市です。2013年には、ヨーロッパの文化首都に選ばれ、展覧会やショー、フェスティバルなど、傑出した文化イベントが1年を通じて開催されました。(ヨーロッパ文化首都はヨロッパ連合が指定した加盟国の都市で、一年間にわたり集中的に各種の文化行事を展開する事業)


              ヨーロッパ文化首都会場

                               



  また、19世紀に建造された、縞模様の大理石でできたサントマリーマジョール大聖堂は化粧直しを施され、それまで寂しさの漂う新港付近にも活気がでてきていました。



         ボル・ノートルダム・ド・ラ・ギャルド寺院を臨む

         




新港周囲の見学後、町の北東の位置するロンシャン宮庭園向かう途中、マルセイユ沖に浮かぶ、小説『岩窟王』の舞台となったシャトー・ディフ(イフ城)をバスの中から臨むことができました。




ロンシャン宮庭園は、その名からフランスの貴族の庭園を思い浮かべましたが、そこは、城でも館でもなく、貯水池につくられた宮殿様式の庭園でした。



                          


さすがにフランスといったところでしょうか。19世紀、干ばつと人口増加による水不足の解消を目的として運河を建設した際、その運河の終点に造られ、建物の中は美術館と博物館になっていました。



その後、町の中心部の旧港では自由時間。
港近くにある市庁舎の周囲に人だかりがしていました。消防の梯子車も見えました。
何かの記念式典が行われているのかとおもい見学。その光景を写真に収めてきました。


    


    


    


         


         


ガイドさんの説明によると、5日前、この周囲は豪雨に見舞われ、その時救出活動に当たっていた消防団員が殉職され、その追悼式だったことがわかりました。


この追悼式では国歌『ラ・マルセイユーズ』が演奏されていました。


資料によると、フランスの国歌『ラ・マルセイユーズ』はフランス革命時、マルセイユの義勇兵が歩いてパリに行軍しながら歌ったとされ、その後、国歌となりました。


1992年のアルベールビルオリンピックの開会式では、少女が一羽の鳩を空中に放ち「ラ・マルセイエーズ」を無伴奏で歌うという演出がなされました。


しかし、戦闘的な内容の歌詞だったため、現代のフランス人の感覚にはあわず、国歌を変えようという議論が起こりましたが、意見が拮抗してそのままになっていました。


昨年11月13日のパリ同時多発テロの際は、国民議会臨時会合で犠牲者への黙祷の後、誰ともなしに『ラ・マルセイエーズ』が歌われだし大合唱となったとの記事を目にしました。


現在のマルセイユの町は、明るい地中海の港町のイメージがある半面、犯罪も多いようです。密輸・大麻・拳銃がかかわる事件も多く、移民の2世たちがマフィアに使われているとのことでした。船からは、路地の一人歩きは避けるようとの注意がありました。


         


         


      

  

    



      午後5時、船は次の寄港地スペインのバルセロナに向けて出港。



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