5. 地球一周りの旅・エーゲ海のサントリニー島
<9月25日〈金) 気温28℃ 北緯34.25度 時差 -6H>
羽田からドバイに到着後、ピースボートに乗船して2週間が経ちました。その間、蒸し暑い日が続いていました。
地中海に入った昨日からは、フランス南部から吹く、冷たい風のミストラルのおかげで、すごしやすくなってきました。
朝一番に10階のデッキに出ると、通路の頭上にツバメが鎮座していました。羽休めのようです。一晩ここですごしたのでしょうか。しかし、その後は、ツバメの姿を見ることはありませんでした。
<9月26日(土) 気温26度 北緯36.24度 時差ー6H>
今朝、地中海からギリシャとトルコの間に横たわるエーゲ海に入りました。
エーゲ海は、大小合わせておよそ 2,500 の島々が浮かぶ多島海で、大半はギリシャに属しています。日本でいえば、瀬戸内海のような場所になります。
午前8時、その中にある、ギリシャ本土から南東へ200キロはなれた島、サントリーニ島本島に、本船からテンダーボート(通船)に乗り換えて上陸しました。
サントリーニ島は、かつて大爆発を起こした火山が形成したカルデラ地形の一部で、陸地が陥没してできた山の頂上が島で、外輪山にあたりました。
カルデラにあたる湾を望む断崖の上に、白壁の家々が密集する景観でも知られ、エーゲ海の著名な観光地の一つになっている島でした。
私は、この日のツアーは「サントリーニ島の町や遺跡の見学」を選びました。バスで急坂を上った、外輪山の上に位置するイアの町からは、エーゲ海が望めます。
ガイドさんからは、サントリーニ島の特徴の説明は以下のようなことでした。
*火山が多いのは、アフリカ大陸とユーラシア大陸が重なっている。
*火山島なので、水はミネラルが多く含まれている。
*17世紀以降、噴火していないが、いつ爆発するかわからない活火山。
*平屋根が多いのは、昔は雨水を溜めたため。今は、浄水場がある。飲料水は輸入したペットボトルを利用。
*夏は、北風が強いため、家も窓は小さい。
*白壁が多いのは日差しが強いため。
*電気は、近くの島から海底を通してひいている。
*人口は1万2千人で、教会は400。
*教会が多いのは、プライベートな教会が多いため。公共の教会は青と白に塗られている。
*風が強い地域のため、風車も利用されている。
このような話をを聞きながら、島の絶景スポットや、紀元前1500年の、噴火による火山灰で埋もれた街、アクロティリ遺跡を見学。
見学の後は、外輪山の上にある町、フィラで解散。
ツアーの参加メンバーたちは、町の土産物店でお土産を物色した後、断崖の真下に位置する港まで、思い思いの経路を選択して下りました。
私は、一番楽なケーブルカーを利用しましたが、なんと待ち時間が1時間にもなってしまいました。
島の観光客は、クルーズ船で訪れる人が多いので、一度に多くの人の帰船時間が重なってしまうことが、混雑に拍車をかけてしまうのでしょう。
若者たちは、急勾配の坂道を歩いて下っていきました。坂道の上り下り用に、ロバもいましたが、「ロバに乗りたい」といった年配者に、若いピースボートのスタッフが、ロバがかわいそうなので、ケーブルカーを利用するよう進めている会話も耳に入りってきました。(^-^)
ロバは、ケーブルカーに、その役割を取って代わられた代わりに、現在は、ケーブルカーの利益の一部が、ロバの所有者に支払われているそうです。
ケーブルカーを降りて、その頭上を見上げたとき、間じかに見える、その急勾配の光景に、改めて驚きました。
午後6時、次の寄港地、トルコのクシャダスに向かって、出港。